バイオラバー談義に華が咲く!メーカー訪問記

こんにちは。Japanicare店長の田中です。先日、バイオラバーの製造元である山本化学工業株式会社をご訪問しました。山本化学工業は、1800年代に回船問屋として創業。1964年に山本化学工業株式会社として会社が設立されました。海女さん達が自由に動ける水着を開発し始めたのをスタートに、高品質の水着やウェットスーツをどんどん開発していきました。山本化学工業のウェットスーツは現在50ヶ国で愛用され、特にトライアスロンの分野では90%のシェアを誇ります。そして1986年に赤外線放射素材の「バイオラバー」を開発。映画「バットマン・ビギンズ」や「トゥームレイダー」のコスチュームに採用されました。また2008年の北京五輪では高速水着素材「バイオラバー・スイム」が世界の注目を浴びました。翌年には世界水泳ローマ大会で世界記録が43競技において樹立され、その新記録の大半がバイオラバー・スイムでした。2012年12月には医療機器国際品質保証規格「ISO13485:2003」の認証を取得。2013年3月にはバイオラバーが日本統合医療学会の健康機器第1号として認定されました。また同年には台湾にて、2014年には米国にて医療機器として認可・登録されました。
今回は、そんな山本化学工業、東京支店長の稲垣さんにお話をお伺いしました。東京オフィスや展示会などで何度かお会いしている稲垣さん。東京オフィスの仕事をお一人でバリバリこなしていらっしゃいます。オフィスに入ると早速目に付くのがベストを着用したマネキンです。こちらの画像のベスト、特殊なラバーでできており、福島第一原発の除染作業に実際に使用されている放射能防護ベストです。何十年も発砲ゴムや特殊ラバー素材を開発してきた会社だけあって、その技術力はやはりすごいものがあります。

バイオラバー

バイオラバー新製品について

さて、本日はまず新製品についてお話を伺いました。バイオラバー・エアロドームベルトより少し太くなった新しいベルトです。さっそく腰に巻いて写真を撮って頂きました。このあと巻いたまましばらくお話していたのですが、やはり体感が分かりやすいですね。すぐにお腹と腰がじんわり温かくなってきました。これが半永久的に使えるというのは驚きです。高価なものなので、ちょっと試しに購入してみるというのは難しいかもしれませんが、購入した方の満足度は非常に高いそうです。神奈川にはショールームもあるそうですので、実際に着用してみたい、という方は行ってみてはいかがでしょうか。
(あざみ野ショールーム)

偽物に関するお話

また稲垣さんには、以前から問題になっているバイオラバーの偽物のお話もお聞きしました。バイオラバーは、新潟県の黒姫山で採れる純度の高い石灰石を主成分とした合成ゴムに貴金属化合物や炭素を配合した素材で、独立したハチの巣構造になっており、無数のミクロのつぶつぶがあります。このつぶつぶによって空気の層が小さく区切られ、空気が対流しにくくなり、断熱効果が高まります。この独特な素材と構造によって、バイオラバーは太陽からの赤外線と人体から発せられる赤外線を吸収し、増幅して放射する仕組みになっています。これらは全てミクロの世界での話なので、貴金属もハチの巣構造も目には見えません。そのため、ラバーっぽいものを少し加工して、見た目だけバイオラバーに似せた偽物が販売されています。それらにはバイオラバーの力を生み出す元になっている貴金属が練り込まれていません。そのため、見た目はほとんど同じでも効果は全くありません。価格は本物より少し安いぐらいに設定されている事が多いようです。偽物への対策には稲垣さんも山本社長も苦労されているとの事。真似される程良い製品を作られているのはすばらしい事ですが、メーカーにとってこれはかなり深刻な問題ですね。稲垣さん、ありがとうございました。


バイオラバーを装着

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