野ぶどうエキスの新商品を徳島大学と開発中 野ぶどうの産地・上勝町を訪ねてきました

2018年7月19日、野ぶどうの産地として知られる徳島県を訪問しました。徳島県の上勝町に、「にほんの里100選」に選ばれている八重地の棚田があります。この美しい棚田の中で、元気な野ぶどうが育っていました。


徳島県野ぶどう産地

7月19日。八重地の風景。
今回の訪問の目的は、私達が9月の製品化を目指している新しいサプリメントの原材料である「野ぶどう」を、実際に現地で見て、地元の農家さんや研究者の方とお会いすることです。上勝町では、数年前から野ぶどうを特産品として見直す動きがあります。地元のリーダーは株式会社Nabの池田久社長。徳島駅からレンタカーで1時間ほどのところにある野ぶどう畑に案内していただきました。

野ぶどうが栽培されているのは、八重地の棚田がある小さな集落です。今の時期は実はまだ緑色で、秋にかけて紫に色づいていきます。実の方に目がいきがちですが、有効成分が多いのは茎(ツル)の方だそうです。しっかり育って収穫できるようになるまでは4年ほどかかるため、収穫量を増やすため毎年少しずつ株分けがなされ、畑が広げられています。古民家を利用した株式会社Nabの八重地事務所には、収穫されて天日干しされている野ぶどうのツルがありました。このツルから有効成分を抽出したものが野ぶどうエキスであり、サプリメントの原材料となります。実際に野ぶどうを栽培・収穫されている農家の方ともお会いすることができました。棚田では、上の畑で農薬を使うとそれが下の畑へも流れていってしまうため、農薬は使われません。八重地の野ぶどうももちろん無農薬です。現在20世帯ほどが暮らす八重地では、野ぶどうの栽培と製品化が新しい産業として期待されています。


▼まだ若い実とツル

まだ若い実とツル

▼株式会社Nabの池田久社長

株式会社Nab池田久社長

▼天日干しされているツル

天日干しされているツル

▼地元の農家の方々

野ぶどう農家

次に訪れたのは徳島大学内にある藤井節郎記念医科学センターです。ここには世界トップレベルの研究機器が揃えられ、最先端の医科学研究が行われています。
野ぶどうの薬効に着目した池田社長が徳島大学に専門的な分析を依頼され、野ぶどうの可能性を確認されたのが徳島大学大学院の福井裕行特任教授でした。福井教授は、アレルギーと関係の深い「ヒスタミン受容体」の世界的な研究者でいらっしゃいます。アレルギーの治療法確立に役立つ数々の「天然物」を日々研究されている福井教授は、ひとつの素材として野ぶどうエキスの抗アレルギー作用に期待を持たれています。野ぶどうエキスの機能性は数々の実験によってすでに検証されました。福井教授は、西洋医学の医薬品だけでなく、東洋医学の生薬も科学的に研究することにより、新しい薬学の道を拓こうというお考えをお持ちでした。お話によると、野ぶどうだけでなく色々な天然素材が様々な疾患の治療薬として期待できるそうです。作用機序はまだ仮説の域を出ないものの、線維化の改善との関係もあるだろうということでした。研究はまだまだ続きますが、できるだけ早く野ぶどうのサプリメントを製品化することにより、私も徳島の方々や全国の皆さんのお役に立てれば、と思った次第でした。


▼藤井節郎記念医科学センター

藤井節郎記念医科学センター

▼福井裕行教授(左)と田中

福井裕行教授

今回の徳島訪問では、当社が実際に野ぶどうエキスのサプリメントの開発・製造をお願いしている皇漢薬品研究所の方々も、わざわざ東京からご一緒してくださいました。皆さん、ありがとうございました。


製品の価格や発売日(9月予定)など詳細は追ってお知らせいたします。有効成分が増量となる今回の新商品に関して、ご質問がありましたらメールかお電話にてお気軽にお問い合わせください。


【9/25】商品が完成しました。ご注文はこちらのページからお願いします。


徳島ぶどう